長谷川ピアノ調律事務所 | 日記 | ブルースピアノマン谷在野

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長谷川ピアノ調律事務所 の日記

ブルースピアノマン谷在野

2014.02.11

先日のお客様は、ブルースやブギウギ系のピアニスト「谷在野(タニアリヤ)」さんでした。
谷在野さんは、元ボガンボスのベーシストである「永井利充さん」と共に2000年から「アクアボム」というバンドで活躍され、日本各地をライブツアーで周られていたピアニストさんです。
そして、このたび、ソロミュージシャンとして再デビューをされるとの事で、私も非常に楽しみにしております。
ピアノは、「YAMAHA 20」のホワイトでした。かなり年季の入ったピアノで、古いピアノならではの音色をしていました。製造番号から推測しまして、おそらく1946年頃の製品だと思われます。
音を言葉で説明するのは難しいですが、良く言えば、味のある音・・・悪く言えばチープな音・・・。
例えるなら、昔の黒人ブルースマン達の残したレコードから聞こえてくる「アノ音」に非常に近いです。まさに、谷在野さんのプレイスタイルにはピッタリの音色だと思いました。ですので、かなり「くたびれた状態」のピアノでしたが、あえて整音はお勧めしませんでした(クラシック系のピアニストさんには、お気に召さない音色かもしれませんが・・・)。
調律作業後、谷在野さんに試奏していただいたのですが、久しぶりに間近で聴いた、素晴らしい「ブギーピアノ」に鳥肌が立ちました。そして、我ながら「あえて整音しない」という判断が正しかったと、あらためて確信しました。
故障箇所(止音不良、発音不良等)がたくさんありましたので、全作業が終了しましたのは、午後11時を過ぎていました。
にもかかわらず、「オーティススパン」、「Dr.ジョン」、「プロフェッサーロングヘア」、「ファッツドミノ」、「Dr.Kyon」、「リクオ」、「有吉須美人」、等々・・・私の好きな名だたるブルースマンにまつわるお話に、嫌な顔もせずにお付き合い下さった、谷在野さんの心の広さにも感謝の長い1日でした。

ブルースピアノマン谷在野

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